【危険】タイヤのバーストってどんな現象?予防方法と原因を解説!【整備士が教えます】

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この記事を読むと…

  • バーストとはどういう現象なのか
  • バーストが実際に起きてしまった場合…
  • バーストの予防方法について


このようなことが理解できます!

タイヤのバーストって聞いたことあるけどよくわからない…
バーストって実際起きたらどうなるんだろう…
予防方法って何かあるのかな…

こんな人の悩みに答えます!

こんな記事を書いている私は、
トヨタ系ディーラーで働いて4年目の一級自動車整備士です。


実際にバーストを起こしてしまった車が、
工場にレッカーで運ばれてくるのを何度も見ています…


皆さんも同じ様にならないためにも是非読んでいただきたいです…!


こんな私が解説します!

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バーストとはどういう現象なのか


「バースト」という言葉は聞いたことあるけど、
実際どんな現象なのか理解していない人は多いのではないでしょうか?

バーストとパンクは違う現象になりますので、詳しく解説していきます。

バーストについて


バーストとは、走行中に突然タイヤが破裂してしまう現象のことを言います。

パンクはタイヤが破裂する訳ではないので、
同じタイヤのトラブルではありますが、全く別物になります。

パンクほど発生の頻度はありませんが、もし万が一発生してしまった場合大変危険になります。

バーストの主な発生原因


バーストが発生する要因は複数ありますが、
1番の発生原因となっているのはタイヤの空気圧の低下です。


空気圧が低下した状態で走行すると
スタンディングウェーブ現象と呼ばれる現象が発生し、バーストしてしまいます。

スタンディングウェーブ現象については下で詳しく解説します。

その他にも劣化したタイヤの使用サイドウォールの損傷過積載などがあります。


劣化しひび割れが酷いタイヤや、縁石にぶつけてしまってサイドウォールの傷ついてしまったタイヤは、タイヤの強度が低下してしまいます。タイヤの強度が低下したところからバーストを起こします。

また過積載では、タイヤに規定より大きい負荷がかかるため、負荷に耐えきれずにそこからバーストしてしまいます。

スタンディングウェーブ現象とは


スタンディングウェーブ現象とは、
空気圧が低下したタイヤで長時間、高速走行することによりタイヤがたわんでしまうことを言います。

タイヤがたわむと熱が発生し、タイヤの形状を保つための”コード”と呼ばれる部分が損傷し、
その損傷した部分からバーストしてしまいます。


わかりやすく例えると、

空気圧が低いタイヤ=ブヨブヨのタイヤ
空気圧が基準値のタイヤ=硬いタイヤ

硬いタイヤは転がっても変形しませんが、ブヨブヨのタイヤは地面と接する面が潰れ変形します。

この変形を繰り返すと、
ゴムが伸びたり縮んだりを繰り返すのと同じになりますので、熱が発生します。


この様にして、熱が発生しコードが損傷してしまうのです。

バーストが実際に起こってしまった場合


バーストが起こるとタイヤが1つ正常に機能しなくなるので、
コントロールができなくなり大変危険です。

もし起こってしまった場合はパニックになり焦ってしまうと思いますが、
そんなときにどのようにすればいいのか解説します。

まずは落ち着いてブレーキを


バーストが起きた瞬間は恐らく何が起きたか理解できないと思います。

そして車の挙動も不安定になると思いますが、
まずは落ち着いてブレーキを踏んで速度を落としましょう。

スピードが速いことが何より危険で、二次被害を起こしてしまう危険性があります。

ハンドルはなるべく操作しない


ハンドルが取られたり車の挙動が不安定になるので、
ハンドルを操作してコントロールしたくなると思います。

ですがハンドルを操作してしまうとかえって車が思わぬ方向に進んでしまう場合がありますので、
ハンドルはなるべく操作しない方が良いでしょう。

壁やガードレールにぶつかってしまったり、ほかの車に接触する危険性がありますので、
なるべくハンドルは操作しないで、ブレーキをかけて速度を落としましょう。

安全な場所に待避してから救援を呼ぶ


ハンドルはなるべく操作しないで、ブレーキをかけて速度を落としたら
路肩など安全が確保できる場所に待避してください。

何も考えないで車を道路で止めてしまうと、
後続車が追突してきたり、交通の妨げになったりしてしまい大変危険な状態になってしまいます。


速度が落ち、車の挙動が落ち着いてきたら安全な場所に待避しましょう。


高速道路であれば、路肩や非常駐車帯に車を移動しましょう。

一般道路であれば路肩もしくは、近くの駐車場できる場所に移動しましょう。


またバーストした場合、待避できる場所までの走行は仕方ないですが、
なるべく走行しないようにしましょう。


バーストしたタイヤでも走行できなくはないですが、
走行してしまうとホイールで地面を走ることになるのでホイールを確実にダメにしてしまうからです。

バーストの予防方法とは!


バーストが危険なのは理解していただけたと思いますが、
「車で遠出する予定があるから予防方法とかあればやっておきたい…」

なんて方のために予防方法がありますので、ご紹介します!

空気圧を点検


バーストの1番の原因となるのは”空気圧の低下”でしたね。

この1番の原因である空気圧をこまめに点検することが有効な予防になります。

遠出をする前や、ガソリンを給油するタイミングでに一緒に空気圧を点検し、
空気圧を基準値か20kpaぐらい高く調整しましょう。


空気圧の点検は簡単にできますが、
点検方法がわからない方のために別の記事で空気圧の点検方法を紹介する予定ですので、
少々お待ちください!

日常点検をする


こちらも空気圧の点検とは重複してしまうかもしれませんが、
日常点検をしっかりと実施することもバーストの予防方法になります。

日常点検の項目の中に、
タイヤの空気圧(目視)
タイヤの亀裂、損傷および異常な磨耗な磨耗
タイヤの溝の深さ
という3つの点検項目があります。

目視でタイヤを確認すればパンクが発見できたり、
亀裂、損傷、異常な磨耗も確認しておけばバーストなどのタイヤのトラブルは防ぎやすくなります。


日常点検の方法も別の記事で解説する予定ですので、少々お待ちください!

まとめ


今回はタイヤのバーストについて解説させていただきました!


バーストは本当に危険でタイヤが破裂するだけで済めばいいのですが、
バースト後にどこかにぶつかってしまったり、他車に接触し事故を起こしてしまうケースが多いです。

せっかくの車のお出かけの時にそんな事態になったら最悪ですよね、、、


そんな方を職場でよく目の当たりにしていますので、
この記事を読んでいただいた方はそんな事にならないようにしっかりと予防と、メンテナンスをし、
安全に車に乗っていただきたいです!

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